【ボディードラッギング、ボディードラッグ】

〜トラクションカイトを心おきなくパワーゾーンで振り回す最初の練習〜



カイトサーフィン:ボディードラッグ 陸上での練習をしっかり行ったあと、カイトを海(水上)で使う練習をします。
 まず初めは、ボードを履かずにカイトのパワーで水上を進み(泳ぎ)ます。

 ここでの滑走面は主に腹〜下半身。バーを左右に押し引きして、体が風下に引かれつつ、左右に振られるのを体験します。
特にウイングを振り下ろして対気速度があがった時などには、全身が水面から飛び出る程のパワーが掛かります。

 うまい人になると、泳ぎと組み合わせたりボードを片手に、アップウインド(風上に進んでいく)までできるとの事なので、なかなかどうして、侮れない練習です。
 (風向としては「ど」オンショアでは困難。サイドかクロスオンの時と場所をねらう事。)


○八の字の操作

八の字をボディードラッグで
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 陸トレでの横八の字マニューバーをそのまま海でやります。
 風向としてはウイングの振り方にもよりますが、主にサイドショアの時の練習です。

 陸上と違うのはその場にカイトパワーに抗って踏みとどまらず、牽かれるに任せるところです。確実に風下にガンガン下って行きますがスピードも出る楽しい練習の一つです。
 チキンループをフックインして行う場合は、ウイングからのパワーをハーネスフックからのみ受けるように意識して、できるだけコントロールバーにしがみつかないように腕はウイングの左右の振り方のみに集中しましょう。
 カイトの操作だけで自分のポジションをコントロール出来る位になるまでどんどんやって慣れていきましょう。

○縦方向八の字の操作

縦八の字操作をやると風下とは斜めに進む
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 陸トレでの縦八の字のマニューバーを海でやる方法です。
 より実践的で、必ずマスターしておきたい練習です。
 カイト操作としては実際に、ボードへの乗り込みや加速にも使います。

クロスオンの時など練習場所の風向きによっては、この方法でしか安全に出られない事もあります。陸上での練習が十分なら、練習としてはいきなりこれでもOKです。カイトの操作、ウイングの位置や動き、パワーやスピードなどを確かめながら練習するようにするとgoodです。


縦八の字操作をやると風下とは斜めに進む
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 調子に乗ってあまり沖に行き過ぎないようにして、今度はウインドウインドウの球の反対側を使ってウイングを縦に振って戻りましょう。操作に夢中になって戻れない所まで流れないように周りの景色などの観察を忘れないようにしましょう。
岸が近づいてきたら、ウイングの位置はゆっくりニュートラル、もしくはエッジオブウインドウへ。


 特に縦八の字に振った場合ですが、陸上練習と水上でのボディードラッギングとでは同じようにカイト操作をしているにも関わらず、ウイングの動きに違いが出るようになってきます。
 これは主に乗り手がが踏ん張らずフリーになることにより特に横方向に空間的な広がりが出る為です。
 乗り手の主観からはウイングが八の字というよりは縦方向に行ったり来たりを描くように見え、客観視点(静止側)からはウイングが乗り手を引っ張りながら波型を描くように見えると思います。


 そして、乗り手とカイト(ウイング)同時に横方向に進む成分が加わる事で、その方向には当然速度が生まれウイングにもその方向からの見かけ上の向かい風が加わるようになります(進行方向に対気速度が発生する)。
 この進行方向からの見かけ上の風は、ライディング(プレーニング)にとって重要な要素になります。

 本番のボードを使ったライディング中ですが、ウイングを上下に振らずとも、一定の位置にロックドインしてプレーニングを維持し、更にアップウインドできるのもこの風が重要な役割を持つと考えられます。特に(業界では)「進行風」などと呼びます。




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