【カイトをあげる】 〜主に4ラインインフレータブルの場合〜 |
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カイトボーディングにおいては毎回この作業が伴いますので、最も基本で大事な所だと思います。 特にランチング(揚げる)時に事故が起こる事も多いので、より慎重に行うようにします。 基本は、ウイング側をサポートする人に持っていてもらう方法です。 カイトは一人で上げ下ろしも出来ます。 カイトがより傷まない、より安全な方法となると人に手伝って貰うのが一番です。 もし、周りに同じようなカイトライダー(カイトボーダー)がいて、お願い出来るような状態にあるなら、積極的にお願いしてみるといいでしょう。ただし、くれぐれもカイトをしたことのないような一般の方(ギャラリーの方々など)にはお願いしない事。 お互いにとても危ないので。(※1) |
※1:知らない事、分からない事、想像出来ない事は、事故やケガに結びつきます。 | |||
まず、ライダー側もサポート側も風向きを意識して下さい。 場所はなるべく障害物がなく、海際に近い所を選びましょう。 場所が狭い場合などは、ウイングに風をはらます前に、ライダーに先に水に入って貰うなど、その時出来うる限りの配慮はしましょう。 |
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●カイトを揚げるポイントに移動する時 →(ライダー側) ラインの接続を確認します。バーを手に持ち移動する。 原則、フックインはまだしない事。 位置取りをする際には分かりやすいような指示をサポート側に出す。 極力自分が動いてサポート側の労を減らす心配りをしましょう。 →(サポート側) ラインが不自然な接続をしていないか、それとなくでもチェックしつつ伏せてあるカイトのウェイト(土嚢)をどかします。 カイトは裏返してリーディングエッジの真ん中あたりを持ち、ライダーの指示する場所へ。 |
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●だいたいの位置を決めたら・・・ →(ライダー側) ラインの接続を再確認。 カイトリーシュなどの安全装置をつけ、チキンループをフックイン(※2) サポート側の様子を良く観察します。 ウイングに風が入って、ラインのテンションが掛かった状態になってからも、再度、ラインの様子(接続、異物の絡み等)を確認する位に心がけます。 |
※2:ガイドラインでは、海に入ってからのフックインしかしない事になっているが、あまり現実的ではない。デパワーなどのコントロールはチキンをフックしていたほうが効きやすい。とっさの時はリリースシステムを使うようにする。 | |||
→(サポート側) ウイングを放さないように注意しながら、 裏返して運んでいたウイングをリーディングエッジを風上にして立てます。 (ウイングに風を入れる) うまくウイングが風をはらみ、それぞれのラインにバランス良くテンションが掛かった状態になったら再度、ラインの接続を再確認。 この時、特に支えなくても浮き上がる状態だったとしても、ライダーから合図があるまではウイングを放さない事。 ライダー側の様子をよく観察しましょう。 |
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すべてOKなら、放してもらう合図。 |
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ゆっくり天頂付近まで持ってきて完了です。 【アニメ開く】[450KB] |
捕捉: ※カイトが「トレーリングエッジから」パワーゾーンへ流れだす場合。 |
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ウイングをサポート側に放してもらった際、トレイリングエッジ側から力無くフラフラとパワーゾーンに向かって流れていく事があります。 この状態のカイトはそのままパワーゾーンに入ったところで、「ボン!」と風が入り、ウイングは急激にウインドエッジに戻ろうと奔りだし、操作者は突然引っ張られ引きずられたりする事になります。 新しく買って乗り換えたばかりのセッテイングの甘いカイトや、アスペクトが高めのカイトなどには起こりがちな現象です。 この時の対処としてはとにかく ウイングがパワーゾーンに流れてしまう前に 「バックラインのテンションを抜いてやる」事です。(※2)
「スライド操作でバー全体を最大まで押し出す。」 それでも十分でない場合などは、(最初からやっても良いですが) 「直接リーダーラインをつかんで引いてやります。」 こうしてやることでうまくパワーを逃しながら、ウインドエッジまでウイングを戻してやることが出来ます。 セッテイングの不十分が想定でき危険につながると考えられる場合には、そのままサポート側にキャッチしてもらいましょう。もう一度セッティングを見直すほうがいいです。 ↓※バックラインのテンションを抜く時のカイトコントロールのコツ。 リーダーラインを直接引くとバックラインのテンションが抜けてしまうので、当然コントロール自体は効きにくくなります。場合によってはウイングが重力に引かれウインドエッジに戻る途中で地面に接してしまったり。 これを防ぐには、リーダーラインを引っ張っているもう反対側の手で、2本あるバックラインの片側一本だけを持ち、適度にテンションを維持してやると、このリカバリー作業に必要なコントロールは確保できるかと思います。 (上図のようにライダーの左側からカイトを揚げる場合では、左手はリーダーライン、右手はウイングの右端で接続されているバックラインとを握り、ウイングが急激な挙動をしない範囲でバランス良く引っ張るようにします。) カイトの操作はコントロールバーだけで行わなければならないという物ではないです。 |
※2:カイトを扱う経験が浅い時期では、この状態から通常通りのコントロールを取り戻そうとした場合、直感的にコントロールバーを引いて対処してしまいがちです。 この状態のカイトからのパワーはゆるい事が多く、反射的にパワーアップさせたいという思いが生まれ、そうしてしまうようです。 この状態に限っては、完全に真逆の操作と言えるので、覚えておくといいと思います。 |
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