【ジャンプ】 〜アップウインドがある程度確実になってきたら〜 |
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アップウインドが取れる様になるまでは、 ひたすらエッジングと基本的なターンの練習を繰り返す事になりますが、 ある程度それにも目途が付いたら姿勢やボード操作を、よりアクティブする練習に入ります。 |
◎水面をボードで揉んでみる。 |
ウイング位置をロックドイン、ヒールサイドライディングの状態の時、 「思うままに(テキトーに)水面をボードで揉んでみる」 と良いかと思います。 例えば、 ◎ボードのエッジングだけで、スピードを上げたり落としたりと操作してみる ◎ボードを「グングン」と両足もしくはどちらか片方で踏みつけたり抜いてみたりする ◎身体を起こして瞬間的にでもボードだけに乗ってみる(徐々にその時間をのばしてみる) ◎ボード全体を進行方向に送り出すようにしてみる(又はその逆) ◎スラロームっぽくなるように、ボードを下らせたり上らせたりをリズミカルに繰り返してみる このほかにも独創性を発揮していろいろ試してみるといいです。(※1) 結果的に水面からの様々な反発を実感できればOKです。 中でもボードが切れ上がった時の大きめの反発は大事です。 なるべくそれらを覚えておくようにすると、今後様々な局面で応用できると思います。 それまではアップウインドの為にある程度決まった体勢を取る事が多かったかと思いますが、必ずしも上り続ける必要が無い場面においては、当初想像していたよりも様々なボード操作が試せる事が分かります。 それまでのライディングなどから、水面とボードが十分にプレーニング状態(※2)にあれば、以後いくばくかの時間、必ずしもカイトからパワーを受け続ける必要が無い瞬間がある事も分かります。 アップウインド→しばらくの間水面を揉む(まま下る)→アップウインド というように、局面に応じたメリハリのあるライディングを心がけながら練習するとよいと思います。 |
※1:勢いアマって沈するのも良い経験です。 ※2:水面とボードの間に速度が付いていて滑走している状態 |
◎ホップ |
安定したヒールサイドでのライディングの状態から、カイトを動かさずに水面から跳ねてみます。 陸上で飛び上がるのと同じようにボードを踏み切ってみても、水面に脚力が吸収されてうまくいかないと思います。 この手のボードスポーツに広く言える事なのかも知れませんが、脚力で蹴って跳ね上がるというよりも、ボードが海面(水面)から受ける反発力を足でしっかり支えてやる事で跳ねているといえるでしょう。 上の項の「ボードで海面を揉んでいた時」に、ふと大きな反発力を感じる瞬間があったと思います。 まず手始めは、この時の反発力がどうすればさらに大きくなるかを探すようにしてみます。 安定したライディングの状態から、アビーム方向より少し下らせます。 この時あまり急に下らせると、カイトパワーは抜けてしまうのであくまでじわりと下らせます。 そうするとカイトに引っ張られながらボードのスピードがぐんっと上がるのが分かると思います。 それからエッジング。ボードをアップウインド方向へ速やかに切れ込ませてやると、カイトに更なるテンションがかかり、ボードが切れ上がって水面からの反発力を受けます。この時しっかり体全体で反発力の上に乗ってやります。
あとは変に身体に力を入れないでゆったりめに構えてカイトに引っ張られるのに抵抗しないようにします。 ボードに水面からの負荷が無くなった瞬間から、着水点を見る様にしてボードのノーズをウイングの方向辺りに向けながら自分の身体の前に持ってきて、着水に備えます。着水の瞬間はなるべく膝を使って衝撃を吸収するようにします。 文章で書くとこんなところです。 タイミングはいろいろ試してみて下さい。 その時の風のコンディションも大きな要素ですが、さらに大きく跳ぶには当然、溜(タメ)を大きくします。 アプローチのライディングが高速になればそれだけ反発も大きくなります。 あとは、反発力を押さえる筋力などの体力次第です。 エアリアル(※5)の時、カイトを振るのに併せてのエッジング→ホップと同様の踏切のタイミングをあわせてやることで、その高さを稼ぐのに有効です。 このホップ辺りから、さらにカイトボーディングが楽しくなってきます。 |
※5:カイトに備わっている滑空能力に吊られる、カイトボーディング特有の滞空時間の長いトリックの事。 |
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