【3DCGラボ】

〜‘さうぜる=らむじん’のスリーディーシージー・ラボ〜

このサイトのメインコンテンツである「kiteboarding reference」で使用した
ソフトウェアやCGモデルなどを紹介しております。
なかなか構成のイメージが沸かないのでまだ要点があいまいですが、見て頂ければ
あなたの「ウェブサイト作成」などに応用して頂けるようなヒントぐらいにはなるかもしれません。

3DCGについて。
←サイト構築に向けての構想段階で、一番最初に作ってみた画です。
(ビルダーのウェブアートディザイナーを使用)

改めて今見ると
・・・・・・・・泣きたくなりますね(^_^;)

(こうして見直してみると画としてカッチリしていて思っていたよりはひどくはありませんケド)

このままこれで構築していく手もあったのでしょうが、問題は一枚の画をキッチリ作ると、この程度の画でも結構時間がかかるという所です。

もうひとつ。少し角度を変えた図が欲しい場合などにもゼロから描き起こさないといけません。

漠然とした構想で行動を始めたわけですが、この絵一枚作った段階ですでに「モチベーションの危機」に直面したわけです。(・・・・ありがちなハナシですね(^_^;)。)

私の場合、「空間的に正確な画が欲しい」 「一度作ったモデルを少しの手直しで使い回したい」 「新しい技術の研究、習得」 「モチベーションの維持」など、内的にも外的にも様々な課題をクリアーする手段として、 「3DCG」 を使ってみる事を決めたのが記憶に新しいです。

用語の説明
3DCG
→ 「3D・・・・3-Dimension(3次元)」+「CG・・・・・Computer Graphics(コンピュータ・グラフィックス)」

空間や立体など3次元の存在を、コンピュータの画面に投影して描画した画像や映像のこと。架空の空間や物体などを画像や映像で表現する3DCG技術はコンピュータの応用分野の一つとして大きく発展しており、コンピュータゲームをはじめとする様々な分野に応用されている。  空間上の点と、それをつなぐ線や面を数値で表し、計算によって物体の位置や形状を決定、描画する手法が一般的である。その際、立体は「ポリゴン」と呼ばれる多角形の組み合わせで表現され、より細かいポリゴンを採用することにより、よりリアルな表現が可能となる。  ポリゴンにより表現された立体は、光源の種類や位置、表面の質感などを考慮して描画することによって、より現実味を帯びた表現が行えるようになる。近年ではコンピュータの性能向上により、3DCGを使って人間を表現する試みも行われるようになっている。  物体を構成する頂点を移動させて連続的に画像を生成することにより、空間上を物体が移動・変形する映像を作成することができる。これをリアルタイムに行なえば仮想空間を構築・表現することができるため、ゲームなどに広く利用されている。

引用・・・・ITmedia 


極めればかなりの表現の可能性をもたらす手法だと言えるようです。
身近な例としては、ほとんどの家庭用TVゲーム(プレイステーション2、X−BOX、ニンテンドーゲームキューブなど)で使われている表現方法ですね。
どうせコンピュータを使っているわけですから、ビジュアルに「何かを表現したい」「何かを伝えたい」人間にとっては、その選択肢に入れておきたい、一度はさわっておきたい技術といえるかもしれません。

そこで、3DCGについていろいろ調べていくと
当然ながらそれ用のソフトが必要になってくるのが分かるワケですが・・・

業界でポピュラーなソフトウェア

LightWave 3D Ver7.5 for Windows USB
ディ・ストーム
定価: オープンプライス
価格: ¥214,250 (税込)

Shade 7 professional for Windows

イーフロンティア
定価: ¥155,400 (税込)
価格: ¥135,710 (税込)
OFF: ¥19,690 (13%)
他にもいくつかありますが国内ユーザーが多く、ノウハウが比較的楽に得られるソフトは、これらが双壁と言えるようです。(※1)

さあ!さっそく購入して始めよう!

・・・・・・なんちて。

ぶっちゃけ、かなり 「お高い」 ですね。
マーケットが多少限られた物であり、プロユースの上位版なので、当たり前といえば当たり前です。(^^;)

経験が無い、もしくは少ない段階では手を出さないで下さい。
(もしもあなたが、「万札なんか紙くず的な人物」 「ひとにぎりの天才」でもないかぎり・・・・・ )

この値段でもこのジャンルの個人向けパッケージとしては、リーズナブルなソフトとして評価が高いものです。
(実際に上を見ればン千万のものもあるとの事)

どちらにしろ思いつきだけで、いきなりこれを導入する方はまずいません。
これらには、ある程度3DCGに慣れてから取りかかっても決して遅くありません。
「さらなる表現の幅を広げる」必要ができたときにようやく考えはじめる位でちょうどいいでしょう。

(上記2つについてはあくまで個人的な現状でですが、かなり真剣に導入を考えている段階です。
 ●モデリング、アニメ−ション作成、レンダリングなどがひとつのソフトでカバーできる事
 ●製品としての責任感。定期的なバージョンアップで動作が安定している事。
 ●特殊効果など少ない操作で実現できる事など
ドッチニショウカナ〜ってところです。)



さて、いよいよ本題です。
つまるところ、(現状ではですが)この「カイトライダー」で使ったソフトは以上の二つではないということです。
更に、最も大事なところですが、“金銭的な初期投資はほとんど無い”、「タダ同然」で画像を作成しています。
(もちろん合法的にですよ)

このサイトの主目的「カイトボーディング」を分かりやすく伝える目的からすると
当初から最低限必要だと想定されたのが、

立体の形状を作る「モデリング」の機能。
それをポーズ付けして動かす「ポーズ・モーション編集」の機能。
の2つ。

それ以外の特に光学的な効果を加えたりする「レンダリング」については、必要ではないと切り捨てます。
なんでもできるに越した事はないですが・・・。時間の都合です。

3DCGでよく使う機能的な用語
モデリング
 3次元グラフィックスにおいて、モデル(物体)の形状を作成すること。
「マッピング」などの前段階で、各頂点の座標の決定や、境界線・面を表現する方程式のパラメータの決定など、「物の形」を決めていく。モデリングの時点では表面の質感や特殊効果は施されない。これらを反映した3Dモデルの表現の作成は「レンダリング」である。モデリングされたデータは用途に応じて辺のみ表示する「ワイヤーフレームモデル」、面を表示する「サーフィスモデル」などの形で表現される。

レンダリング
数値データとして与えられた物体や図形に関する情報を計算によって画像化すること。
一般的には3次元グラフィックスを描画することを指すことが多いが、広義にはデータの可視化一般をレンダリングと言う。例えばHTMLデータを解釈してWebブラウザが画面表示を行なうことなどもレンダリングと呼ぶ場合がある。
3次元グラフィックスのレンダリングでは、視点の位置や、光源の数や位置、種類、物体の形状や頂点の座標、材質を考慮して陰面消去や陰影付けなどを行って画像を作成する。レンダリングの手法としてはレイトレーシング法、ラジオシティ法などがある。



いろいろリサーチした結果、たどりついたのが以下のソフトウェア達。
当サイトの3DCGの作成にはおよそ3つのソフトを使っています。

【1】メタセコイア
Mizno Lab.
http://www21.ocn.ne.jp/~mizno/


主にポリゴンを使った「モデリング」に特化したソフトウェア。
種類としては“モデラー”に分類されます。
シェアウエア版のMetasequoia(5千円)とフリー版のMetasequoiaLEがあります。

業界では、略して“メタセコ”などと呼ばれています。
普通にパソコンを使える人ならば、インストールして起動した状態からすぐに何らかの形が作成できるほどに、操作や機能の名前まで、直感的に分かりやすくかなり優れたソフトウェアです。
(形を作って、その形をじかにさわっている感覚に近い。例えるなら粘土細工。)
高価高機能なソフトウェアが使える環境にあるプロが、最初の形を作り上げるのにこのソフトで形出しをする方もいる程だそうです。

なんと言ってもそのお値打ち加減はサイコーです。
最初はフリー版のMetasequoiaLEで遊んでみるのがいいです。
パソコンへの負荷の少なさも驚異的かもしれません。


※他に有名どころでは
などがあります。こちらもかなり有名です。
当初、どちらにしようかかなり迷いました。
現状、こちらのソフトはポーズ付けなどもひとつのソフトで完結している面もあるので優れたソフトだと言えます。
ウェブ上には様々なCGモデル、レンダリングした画などを展示してあるサイトがありますが、
それらを見回してみると、メタセコを使ってモデリングしてあるサイトの方が、「ハイセンス」だったり「画としての破綻が少ない」ように思えたのでメタセコにしたような気がします。(あくまで個人的な“当時の”主観です。)

【2】Mikoto
SASAKINGDOM.COM
http://sasakingdom.com/


メタセコイアで作成したデータを変形させたり、その変形を一連の動きとして編集できるツールです。
完成したら、連続した「ビットマップ画像」や連続した変形済みの「メタセコイアのオブジェクトデータ」を生成する事ができます。

「テストバージョンとして公開中」のソフトウェアです。(なので無料でダウンロードできます。)

「メタセコイア」で作った形状をこの「Mikoto」上で、さらに追加したり修正したりはできません。
必要なものはすべて、「メタセコイア」上で作成、設定してやる必要があります。

特に、動かしたいオブジェクト(対称物)はもちろんですが、
動かすパーツ、その動かす範囲なども「メタセコイア」上で“形状データ”」として設定してやります。

それから、そのデータを保存。→そのデータをMikotoにインポート(呼び出し)→ちゃんと思い通りの表示であるかどうか、同時に思い通りの動きをするかどうかその都度確認。
という作業を踏まなければなりません。
思い通りでない場合は、「メタセコ」上でそのデータのマズイ部分を洗い出して修正してやるわけです。
オブジェクトの命名などは独特で、「メタセコ」上でどうすれば「Mikoto」上でどう表示されるかというのは、自分なりにtipsなどと照らし合わせて研究が必要です。

扱う人の経験やセンスにもよりますが、このソフトを思いどおりに扱うにはかなりの試行錯誤が必要かもしれません。テストバージョンという事もあるのでしょうが、やはり独特のクセがあります。

“独特のクセ”の一例
途中で作業をやめる場合などは、普通に「保存」しても次に使えるデータとして次から呼び出せません。
オブジェクトの根っこのBOXを右クリック「エクスポート」(吐き出し)してやる事が必要。

コツをつかめばかなりいろいろ使えますよ(^^)。何事もそうかも知れませんけど・・・。


【3】Terragen

Planetside Software
http://www.planetside.co.uk/


▼ダウンロードのページ

Terragenは、Windows 95/98/NT/2000/XP用の「景観創造ソフト」(scenery generator)です。
開発途上のため個人的な使用に限り無料で使用することができます。

海外のソフトウェアなので、
実際のコマンドメニューが日本語表記ではないところに、慣れが必要かもしれません。

▼日本語のオフィシャルユーザーガイド
こちらとにらめっこしながら、使い倒していきましょう。

この解説どおりにパラメータをいろいろいじってやるだけでリアルな風景が再現できます。
ここでも思い通りの風景を作るのは試行錯誤がいりますが、いじっているだけでも天地創造のプチ神様気分が味わえます。

「レンダリング」というコンピュータの工程がどういうものか実感できるソフトです。
(マシンスペック次第ですが、一枚の画を完成させるのに効果の計算などで時間がかかります。)

「カイトライダー」では主に背景に使用しています。
「terragen」で得られたビットマップ画像などを「メタセコ」上で、『下絵』として敷いたり、反転球体のオブジェクトに『テクスチャ』として貼り付けたりしています。(適宜、保存形式をjpgなどにはしながら)

使い分けとしては特にテクスチャとして使用する場合は、「Mikoto」上でも背景として機能させたい場合などに用いています。



これらをシコシコいじりながらこのサイトの表現の基礎ができあがっていきました。
これらの素晴らしいツール、創作主にこの場を借りて感謝です。

ありがとう・・・・・。


次に、3DCGとうまくつきあうコツをいくつか書いておきます。
楽しく長く続けてある程度の成果を出す為に必要な事とは。

3DCGとは・・・・
まずは‘家訓その1’
「にじみ出る“不自然さ”をプチプチつぶす作業」
であると知ろう!!

‘家訓その2’
「ある程度達成できたら、あきらめるが肝要」
これも大事。
人間“こだわり”に際限はありません。しかし使える時間には限りがあります。
こういう事は少し取り組んでみれば分かりますが何かひとつ克服するにもあっと言う間に時間が過ぎていきます。(80%達成できたらOKとしましょう。という事です)


とりあえずこの二つをこれを読んでくれている、まだ見ぬ同志に捧げたい・・・・・。



 
※1:shadeは機能限定した廉価版もありますが、値段に応じてかなり機能がそぎ落とされているようです。
(値段に応じてそれなりだと言う事ですね。)
下は1万円前後です。


 ▼【カイトライダー】のトップへ