【風について】

※風そのものにまつわる事で、よく使う用語を中心に紹介しています。

【風向】

カイトボーディングでは、かなり大事な要素です。
その時の気圧配置などを見て、風向きに適した場所を選ぶことになります。

○サイドショアカイトボーディング:海岸線と風向きの呼び方
 海岸線に対して平行に吹く風。
実際にかなり楽しめる風向。最悪、泳ぐか、ボディードラッギングさえ出来れば岸に戻って来られます。

○クロスオン(ショア)
 海から陸に斜めに入る風向。
このパターンで楽しむ事が多く、安全性も高い風向。沖で沈して風に流されても、いずれ岸にたどり着けます。

○オンショア
 海岸線に対してほぼ直角に、陸に向かって吹く風。
ライディングに際しては風上に常に上れるレベルでないとムリだがライディングは可能。しかし、陸に飛ばされる事を考えるとあまりにオンすぎるのも危険ではあります。

○オフショア、クロスオフ
 カイトボーディングにおいて適さない、陸から海へ向かって吹く風向。オフショアなど、何もしなくても沖へ行けますが、元の位置にはまず戻って来られないです。
足が届かない場所で沈してしまいますと、どんどん沖へ行ってしまいます。大会など特別なサポートが望めない場合などは海難事故まっしぐら。
通常、オフでカイトを揚げ海へ出るのは止めた方が無難です。

◎シフティ(ウインド)

 風向きが短い時間のうちに、ころころ変わるような状態の事です。
オンショアが突然オフショアになったりなどの真逆に振れたりなどの極端な事はまず無いものの(そういう場合には一時無風状態を経る事がほとんどですが)、時に突然90°程度の風向きの変化は稀に起こりえます。
 こういった風が不安定な状態では、ガスティな状態を伴っている事も多いので注意が必要です。

 
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【風速】

 カイトに適した風はおおまかに、5m/s〜10m/sだそうです。
但し、同じ風速でも夏場と冬場では風の重みは違います。日本では一般に、夏場は軽く冬は重い(冬場はパワーが強い)傾向にあります。
 使用するカイトサイズは単純に風速計から分かる数値だけでの判断は難しい場合もあります。
判断が付きにくい時は熟練者に聞くか、サイズの小さいカイトから試しに揚げてみて、かかるパワーの様子を見るようにしましょう。
場数や経験を増やす程に、風速、季節、自分の体重、使用ボードサイズ等から総合的に、その時に必要なカイトサイズをチョイス出来るようになってきます。

◎トレードウインド
 安定した風。風速に大きな上下が少なく、風向もほぼ一定の状態。良い風。

◎ガスティ(ウインド)
 主に、風向きが短時間のうちに、強くなったり弱くなったりして、ウイングに風の乱流を受けるような状態。
又は、風速の強弱が多く起こり、カイトを揚げる事やライディングそのものがむずかしくなる状態のことです。(※1)

◎ブロー
 突風の事。地上でのロフティング(吊り上がり)、水上でのオーバー(暴走)などの突発的な事故の原因。

◎ブローライン
 特に内海や湖などの普段の波の少ない所では、特に遠くの方ですが、水面の色が変わって見える事があります。
水面に風が吹き付けられ、さざ波などの立ち方によって光の反射率が変わる為であると考えられますが、この見え方によってそのゲレンデの風の強い部分や弱い部分をおおまかに把握できる事があります。
白波が立てばそこは当然風が強いのですが、それが立たないまでの状態で風が強い部分は、水面が比較的黒っぽく見えるようです。



※1:乱流というのは風速が高まるに従ってその2乗で発生するようです。風が強くなるにしたがってガスティーの度合いも増すと考えていいかもしれません。



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