【代表的なトラクションカイトの種類】

◎インフレータブル
○ 2ライン(インフレータブル) ●2ライン インフレータブルカイト
 シンプルでベーシックなトラクションカイト。インフレータブルは名前の通り、ウイングのシェイプ(形)を密閉型の空気嚢(エアセル、風船)で構成されたストラット(骨格)に空気を注入する事で保たせている。最近では4ライン(4本ヒモ)が主流となり2ライン(2本ヒモ)専用での発売が少なくなりつつある。シンプルな分、旋回などの反応はクイックで、特にウエイクボード系のパワーライダーに好まれる。特に、風が安定した状態では翼形状の(時に無駄な)変形が無い為、カイト操作への気配りを、よりボード操作や、エアーやトリックに振り向ける事が出来る。乗り手の性質によってはこのシンプルさが大きなメリットとなる。ローアスペクトのモデルが多い。又インフレータブルであることは、波が大きい外海(そとうみ)などでは、ラムエアーに比べ安心感が高い。(落とした際に、波が被さっても一発でリランチ不能になる事も比較的少なく、最終手段としての浮き袋の機能も期待できる・・等。)
○ 4ライン(インフレータブル) ●4ライン インフレータブルカイト
 最もよく見られる、環境的な汎用性が最も高いと思われるタイプのカイト。
コントロールバーのスライドによる押し引きによって、ライディング中にウイングの風に対する迎え角を変えられるのが大きな特徴。ウイングの迎え角を変え、揚力ないし抗力をその時の状況にあわせて操作できる。
又、プーリーバーなどを用いる事で、2ラインの様な使い方が可能。4ライン独特のバーの押し引きによる操作を省略。デパワーストラップなどでフライイングラインの長さをその時の風の状態にあわせてセッティングできる物もある。かつての2ラインのライダーがこちらの方式を使っているのを目にする。
◎ラムエアー
○ ラムエアー(可撓翼) ●ラムエアーカイト
 主にリーディングエッジにエアインテイクを持ち、風から空気を取り入れて翼形状を形作るカイト。パラグライダーと構造は同じ。カイトの中では飛行機などの翼の形状に最も近い為、高い 性能が期待できると言われる。インフレータブルのような密閉型のエアセルを持たず、セッティング時にポンプで膨らませる必要が無い。こうした解放型のエア セルは、落下墜落時のパンクは無く、破損も少ない。(その為、入門時の練習にこのタイプの小さい物をよく使う)その分ウイングを支えるライン(ブライダル ライン)は多く、一度絡むとパズル状態になる事も。だが、骨格が無い為に翼形状を必要に応じてフレキシブルに変えられる為、墜落した後の素早いリカバリ性 能や、トレーリングエッジの過解放によるデパワーなど、インフレータブルには無い魅力を多く備える。ランチングなどはサポートなしで、ウインドセンターからでもイケル。最近では、水に落としても中に水が入りにくい 構造が工夫されていたりして水上での実用度も飛躍的に高まっている。
(当サイトでは現状、(経験不足で)あまり積極的に扱わないがいずれはやっていきたい。)

※現状、目にするのは上記くらい。実は外にも様々なタイプがある。価格は一般的に大きなサイズ程値も張る。
(小サイズ¥10万〜、大サイズ¥15万〜。メーカー、モデル、流通経路により様々)




【押さえておきたい用語】

◎ウイングのエッジ
リーディングエッジ(リッジ、前縁部)
  トラクションカイトは必ず風を受けたときには一定の方向に動くようにバランス取りされているが、進行方向の前縁部をこう呼ぶ。
トレイリングエッジ(トレッジ、後縁部)
  進行方向に対して後ろの縁をこう呼ぶ。
パネル
実際に風を孕む部分。部分として見れば、単に布の生地。
この縫製などの構成の仕方や素材などは、メーカー各社、モデルによって様々。
材質としては、そこらのブルーシートだっていいらしい・・・。

◎アスペクト・レシオ

ハイアスペクト






ローアスペクト
アスペクト(アスペクトレシオ) 
 カイトの翼長を翼弦で割った値。
同じ面積でも構成比が違うと性能も変わる。
アスペクト比の高いものは(見た目には細いカイト)は、抗力は比較的低い傾向があり、揚力は高い傾向にある。乗り味はパワーのオン、オフがハッキリしたカンジ。性能的にはピーキーともとれる。エアー時の滞空性能は高い(グライダー)。
アスペクト比の低いものは(太いカイト)は、抗力が比較的高い傾向にあり、揚力はそこそこ。乗り味としては、トルクフル。旋回性能が比較的良い。パワーに安定感がある。

※それぞれのメーカーなり、モデルなど、形の取り方により、一慨には言えない所もある。



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