(1)フライイングライン、フロントライン
カイトのリーディングエッジ(リッジ)のエンドからリーダーラインを結ぶヒモ。
カイトパワーはこのラインが伝える。
左右ヒモの長さが最も同じでなければならない。
使うに従って長さに差が出る事がある。定期点検必須。(長さ:20〜30m) |
(2)バックライン
カイトのトレーリングエッジのエンドからコントロールバーの両端を結ぶヒモ。
左右のヒモの長さが同じであるように定期的に要チェック。(長さ:20〜30m) |
(3)リーダーライン (3’)シーティングライン
カイトパワーをライダーに伝える部位。太めの頑丈なヒモ。
末端片方にフライイングラインともう片方にチキンループが接続される。
デパワーストラップ※を備えているのも一般的。
更にリーダーラインには、安全機構であるクイックリリースはもちろん、カイトリーシュまで、周辺に集約される傾向にある。(長さ:0.5〜1.5m)
リーダーライン上、コントロールバーがスライドする範囲をシーティングラインと呼ぶ。
※→カイトを揚げてテンションが掛かっている状態でも、任意にライン長が調節、固定できる構造。バーのスライド範囲(シーティングライン)の更に先にある事が多い。メーカー、制作者による。
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(4)コントロールバー
この棒の左右の押し引きでカイトを操作する。
ウイングの方向に対して、右を引き(左を押す)とカイトは右に旋回。
左を引き(右を押す)とカイトは左に旋回。
押し引きの度合いを強くするとよりクイックに回る。
4ラインでは、リーダーライン上でバー自体をスライドさせバックラインを押し引きする事で、風に対するウイングの迎え角を調節できる。(長さ:0.5〜0.8m) |
(5)チケン(チキン)ループ
リーダーラインのエンドに付いた輪っかでハーネスフックに掛ける為の物。この部位にも輪っかを解放する為の構造(クイックリリース)が付く物もある。とても丈夫。これを掛けていないときには、カイトパワーはコントロールバーにのみ掛かる。緊急時には、まずこれを外す事。いざというとき、咄嗟に外せるように訓練しておこう!バーごと引いて外すには、パワーアップしてしまう事が多くうまくいかない。めくらでチキンループを握ってフックから外せるような練習も必要だろう。 |
(6)ハーネスラインループ
カイトの迎え角を高い状態に保持したまま、バー左右の押し引きにメリハリを付けたい時などにハーネスフックに掛けて使う。
エアーを伴うトリック中にフックイン、滞空時間を伸ばしたりといった使い方があるが、補助的な装備なので、無くても問題はない。(かえって邪魔な事もある) |
(7)ハーネス
装着した時、体前面に来るスプレッダーバー(※)にフックが固定されている。
カイトボーディングを長時間楽しむ為には必須のギア。
ライダーがカイト(パワー)に体を預ける部位。腹巻き型が一般的だが、パンツタイプやライフジャケット一体型など形は様々。 |
(8)(ハーネス)フック
チキンループやハーネスラインループを掛けるフック。
掛けておくことで、腕の力だけでは対応出来ないパワーを体重で抑え込み、扱いやすくする。 |
(※)スプレッダーバー
フックの基礎部分。フックにはカイトが生み出す負荷が集まるが、それをハーネス全体に分散させる。
最近までフックとスプレッダーバーとは溶接による固定式ばかりだったが、近年様々な工夫が見られる様になってきた。
身体とカイトのポジションに応じてフレキシブルに動くヒンジがついたり、回転系の技を連発してもカイトリーシュがからまない為の軸受けがついたり。今後の進化が楽しみ。
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