【カイトのリリース】 〜カイトと身体との接続を切る〜 |
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※人一人を滑走させたり、飛翔させたりできるパワーを持ったトラクションカイトは、 万が一何らかの要因でコントロールを失った場合などに、 ケガや死亡などを伴う大きな事故につながる事が考えられます。 そんな事故を引き起こさない為の、最もシンプルかつ、最初に行うべき大事な対策が 「カイトのリリース」 即ち、カイトを放す、カイトを自分から切り離す事だと言えるでしょう。 |
◎カイトを放す。 | ||||
【まずは自分の身を守る】 カイトがライダーの手だけで保持されている状態であれば、単純に手を離してしまえば、 ケガをする事はありません。 ですが、ハーネスとフックなどで「パワーを持った状態のカイト」と「人体」とが 接続されているような場合には、 単純に手だけで持っている場合ほどに、簡単にリリースできるという物ではありません。 そのような、「カイトを切り離さなければならない状態」というのは、 すべからく咄嗟(とっさ)の事で、パワーそのものも普段より 多く掛かっている場合が考えられます。 幸いどのメーカーの製品もそのようなとっさの場合を想定して、 カイトと人体が接続されている状態から、 それを瞬時に切り離すような仕掛けが盛り込まれているのがほとんどです。 (リリースシステムなどと呼ばれます。) それぞれのメーカー独自のシステムとして年を追うごとに、 より確実で便利な物が発売されていますので安全性そのものは、 かつてよりも高まっています。 ただし、どんなに良いリリースシステムがあっても、うまく働かせる為には あらかじめシステムを作動させる為のリハーサルはこなしておくのが望ましいです。 切り離すという目的が同じリリースシステムでも、メーカーの違い、 年度の違いによって、その作動の仕方は様々ですし、押して作動する物、 引いて作動するもの、切り離す場所そのものが違う物など、様々な特色があります。 又、とっさの場合のリリースしなければならない時というのは、その状況、 体勢なども様々だと思われます。 水上ならば引きずられても大した事はありませんが、陸上であれば ケガの確率はより高まりますし、地面に足がついている状態ばかりではなく、 「腹這いで引きずられている状態」や「仰向けに引きずられている状態」、 「空中に吊られている状態」など、その時の状況によって体勢も違う事と思います。 考うる様々な状況にあっても、作動させられるように練習する、 イメージトレーニングしておくのは大切な事です。 目をつぶってでもリリースシステムが作動する所まで、手が届くくらいでちょうどいいと思います。 |
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◎想定される〜「咄嗟の場合」「緊急事態」〜リスト | ||||
● ライディング中突然ラインがちぎれた! ● 他人のカイトが自分のカイトに絡みついた! ● カイトを揚げてみたらラインを付け間違えている!!! (揚げる前に気付けよ!) 他にもあれば、お知らせください・・・m(_ _)m。 |
◎カイトリーシュ | ||||
【カイトリーシュを必ず着けよう】 カイトのコントロールを失った場合で、そのリカバリーの望みも無い場合はカイトを放します。 その時、カイトが必要以上に飛んでいかないようにする為のしくみとして、 「カイトリーシュ」(又はそれに類する機能)が付いています。 カイトのリリースのあと(コントロールバーを放したあと)でも ウイングの端につながるラインの一本もしくは二本を、ライダーとつなげておく構造です。 つながっているのがライン一本だけならば、ウイングは旗のように風になびく形になり、風をはらまなくなります。 予め製品には、そのような、なるべく安全にカイトを降ろす事ができる構造が備わっているはずです。 ところで、カイトリーシュが無い場合、リリースされたカイトはどうなるでしょうか? 普通に考えれば、ライダーから切り離されて、風任せに飛んでいく事と思われます。 風に飛ばされたカイトの運命は・・・これはやはり風任せ・・・。 放した本人は怖い思いをするやいなや、飛んでいくカイトを追ってひたすらダッシュ! 風に運ばれたカイトは、やがて地面に落ち、堤防のコンクリートをズリズリ転がり、アスファルトを舐め、木に引っかかる・・・。 ・・・・新品で10万を超えるカイトが目の前で・・・・。(T_T) カイトが傷むだけで済むならまだマシ。それ以外で考えられるパターンとしては・・・ ● 電線に引っかかる。 ● 見物人に当たる。ケガをさせる。 ● 車道にまで飛んでいって、走行中の車に被さる。 ● 風下のカイトボーダーのカイトに引っかかる。巻き付く。 ・・・・etc・・・ 自分の身をかろうじて守っても、その後、他人を巻き込むようでは安全対策としては意味がありません。 普段のライディングには時に邪魔に感じる事もありますが、 咄嗟の事を考えて、普段からしっかり機能するようにしておきましょう。 【カイトリーシュもとっさに切り離せるようにしよう】 緊急時の対処=カイトを切り離し、カイトリーシュでカイトを飛ばさないようにする。 ほとんどすべての場合を、これで対処が可能ですが、 そのカイトリーシュもラインが絡んでいたりした場合、引っかかってうまく働かない事も 可能性としてはあります。 中途半端に風をはらんだ状態では多くの場合、ウイングはパワーゾーンに向かってスピンし始めます。 想定上、最悪の場合ですが、その最後の一本のラインにも引っ張られる事も考えられるので、 それも落ち着いて切り離せるように、機能の確認をしておきましょう。 最悪、リーシュも働かずやむをえずカイトを飛ばしてしまう、切り離さざるをえない場合にも 大声を出して、風下にいる人間に注意を促すなど、他人を巻き込まないように最大限の努力をしましょう。 |
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